製材品ができるまで

森林からの素材選定から製材・加工まで行っています

室岡林業では森林からの素材選定から製材、製品になるまでを一貫して自社で行う事で品質が高く、お客様のご要望通りの製品を提供することが可能です。

1.原木ストック

地元・新潟県産の杉を素材生産者(原木を伐採する業者)や原木市場から仕入れます。
提携している素材生産者と伐採する山林の木を見て樹齢80年~100年の良質な原木を揃えています。

2.皮剥き

製材前に建築材に適した丸太の選木をします。丸太直径50㎝位まで皮むきが可能なリングバーカーに通して表面の樹皮を取り除きます。昔は手作業で皮むきしていた時代もありましたが、基本的に専用の機械で処理しています。樹皮を剥くことで虫害の抑制や刃物の劣化低減など丸太にやさしい処置となるのです。

3.製材

製材したい製品寸法に見合う原木を製材機にセットし製材します。(木取り)
職人が丸太の木質状態を見極めながら適材適所へ使い分けます。
この段階では必要な製品寸法より大きめに製材しておきます(歩増し)

4.乾燥

木材の乾燥は製品の品質を左右し、家を建てた後で木材や家屋自体の歪みなどの不具合を防ぐためにも重要な工程です。
これまでの木材乾燥の経験や日頃の研究によって、室岡林業独自の乾燥スケジュールで、構造材は構造材として、造作や化粧材は化粧材として、最適な水分調整を行っています。
また、従来とおり自然な状態で水分調整を行う天然乾燥も並行して、製品の乾燥管理をしています。

5.修正挽き・仕上加工

木材特有の性質として、水分の抜け具合とともに曲がり・ねじれ・反りといった癖が表れてきます。木の質は1本1本ちがう様相をみせてくれます。このいわゆる狂いや変形を取りのぞく処理を行います(修正挽き)。
その後、材面の様子を1本づつ確認しながら等級に応じて仕分けを行い、カンナによる歩決めなどの仕上げ加工に移っていきます。
死節や抜け節の処理が必要な化粧材などは、同じ材種の枝からの埋め木によって補修していきます。

お客様のご要望に応じて、特殊な加工も職人が施します。ご相談ください。

6.強度・含水率・寸法検査

木材品質について認定を受けた格付けおよび品質管理者が、越後杉ブランド材の基準に照らして、
材料の曲げ性能強度測定、含水率測定および外観の目視検査、寸法検査を行ってから自社工場から出荷します。
材料の品質を見極める知識は一日では習得することはできません。日常的にポイントポイントで社内勉強会を開いて、社員相互の認識の統一を図っています。これが安定した品質をお客様に提供できるとともに、自分たちの技術の向上にも役立っています。

7.製品ストック

構造用途(構造材・羽柄材・造作材)の種別に応じて、寸法や規格ごとに在庫管理をしています。
最短の納期を心掛けています。
自社在庫している特殊寸法もありますので、ご相談ください。

8.納品

お客様と打ち合わせて、現場の進捗状況に応じて納品させていただきます。

プレカット工場と連携しておりますので、1軒分の建築材をプレカット加工してから
建て方の日程に合わせて納品させていただく事も可能です。